ゴルフはメンタルが弱いとスコアが伸びない?!本番に強くなるトレーニングを解説
ゴルフコースでプレーしていると「練習ではもっと真っすぐ打てるのに…」「本当はもっと飛ぶはずなのに…」と感じることはありませんか?せっかく練習を頑張っているのに、本番で発揮できないのは悔しいですよね。スコアがなかなか伸びない原因はメンタルにあるかもしれません。
そこでこの記事では、女性に人気のゴルフ教室「サンクチュアリゴルフ」のインストラクターが教える「ゴルフ本番で安定したメンタルを保つ方法」や「メンタルトレーニング法」などをご紹介します!プレー前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メンタルがゴルフに与える影響とは?
スポーツの世界では、テクニックやフィジカルに加えてメンタルも大変重要です。特にゴルフは「メンタルのスポーツ」と言われるほどプレーに大きく影響します。その理由として、ゴルフはボールを打つときに「緊張しやすい」「高い集中力が必要」という特性を持っているためです。
ゴルフのマナーの1つに「打者がボールを打つ構えに入ったら喋り声や物音を立てない」があります。これは、打者のメンタルを乱さないためです。メンタルが乱れた状態だとおよそ5割以上うまく当たらなくなり、距離も飛ばなくなるなどショットが乱れ、その結果スコアが悪くなってしまいます。逆に、メンタルが安定していると、良いスコアにつながります。
ゴルフ初心者ならではの緊張の原因
初心者のうちはラウンドしても「ぜんぜん練習通りできない…」と感じることも多いと思います。その原因の1つは「初心者ならではの緊張」がメンタルを乱すため。その緊張の原因には、主に以下の要素が挙げられます。
・ゴルフコースに慣れていない ・ファーストプレーが身についていない ・周りの目線が気になる ・静けさが緊張する |
詳しく解説します!
理由①ゴルフコースに慣れていない
初心者のうちはゴルフコースに慣れていません。いつもの練習場とは、景色、足元の感覚、空気感が全く異なります。慣れない環境でのプレーは、想像以上に緊張します。
理由②プレーファーストが身についていない
重要なゴルフマナーのひとつに「プレーファースト」があります。初心者のうちはプレーファーストがまだ身についていないため「スロープレーになっていないか」と心配でプレーに集中できない人も多いです。
理由③周りの目線が気になる
練習場では、人から見られている感覚はほとんどありません。しかし、ゴルフコースでは打順が来たら同伴者からの注目が集まります。特にTショットは、まるで舞台に立たされているような感覚です。人に見られながらのプレーは、慣れるまでは緊張します。
理由④静けさが緊張する
練習場では、話し声やボールを打つ音が響きわたっています。しかし、ゴルフ場では人がボールを打つときは静かにするのがマナー。プロの試合ほどでは無くとも、練習場に比べると静かです。静けさに慣れないうちは、緊張してしまうかもしれません。
ゴルフで安定したメンタルを保つ方法
では、ゴルフのラウンド中に、メンタルの安定を保つにはどのような対策があるのでしょうか。3つご紹介します。
①ゴルフコースでのプレーに慣れる
先述の「初心者ならではの緊張の原因」は、ゴルフコースに慣れることで解消されます。コースに慣れるには、経験を積むしかありません。なるべくたくさんコースに出ることが慣れるための唯一の方法です。
②メンタルを乱す原因5つを把握しておく
初心者に限らず、メンタルが乱れる原因はさまざま。中でも多い原因は5つ。把握しておくと、プレーが乱れてきたときに対処しやすいです。
・ミスを引きずる
・スコアを気にしすぎる
・高すぎる目標設定
・周りの人を気にする
・緊張や不安をムリに振り払おうとする
メンタルを乱す原因で特に多いのは、ミスを引きずること。ミスをしたことに頭が支配されプレーに集中できません。さらにミスを生み、立て直せなくなってしまいます。
スコアを気にしすぎたり、目標設定が高すぎたりすると、プレーがかたくなる原因になります。また、ゴルフはマイペースでプレーすることが重要。周りの人のプレーやスコアを気にして、比較したり、焦ったりするとプレーが乱れます。常にマイペースでプレーすることが重要です。
もちろん、ラウンド本番中は緊張したり不安になったりすることは当然です。そんなとき無理に緊張を振り払おうとすると、かえって緊張や不安の沼にハマってしまいます。そんな時は、「私はいま緊張しているんだ」などと受け入れ、「心臓がドキドキしている」「手が震えている」など自分の状態を客観的に“観察”することで自然と和らいでいくでしょう。
③ルーティーンを作っておく
ボールを打つときに最も望ましい状態は、心が「無」になっていること。打ち方やスコアのことなどを考えながらでは、ショットが乱れる原因になります。しかし、心を完全に「無」」にすることは大変難しいです。
そこで、「無」に近い状況を作る方法として「ルーティーン」があります。ルーティーンとは、ボールを打つ前に必ず決まった所作をすること。ルーティーンがあると、どんな状況でもスムーズにスイングに入れるようになります。
ゴルフに限らず多くのスポーツ選手がルーティーンを持っています。わかりやすい例では、野球のイチロー選手。現役時代、バッターボックスに立った時には、必ずバットを前に立て右肩に左手を添える「イチローポーズ」をしていました。
ゴルフで行うルーティーンの例としては、打つ構えに入る直前に
・深呼吸をする
・ボールと目標地点をクラブで結ぶ
・クラブでボールの横の地面をトントントンとたたく
・左足から構えに入る
など、自分に合ったルーティン方法を見つけることをお勧めします。
日常でできるゴルフのメンタルトレーニング
本番でのメンタルの保ち方をご紹介してきましたが、実践するのは簡単なことではありません。日常的にメンタルを鍛えることで、本番で安定を保てるようになります。ここでは日常でできるメンタルトレーニングをご紹介します。
イメージトレーニング
「イメージトレーニングって本当に効果あるのかな?」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、プロのスポーツ選手は、勝利している試合展開をいつもイメージしているといわれています。
イメージトレーニングは「脳の仕組み」を使ったトレーニング。人の脳は「実際に起こっていること」と「イメージの中で起きていること」の区別ができないといわれています。そのため脳にとっては「イメージしていること」も事実です。その事実に従って体も反応するといわれています。なので、イメージトレーニングには大きな効果が期待できるのです!
イメージトレーニングはいつでもどこでもできます。
・食事中
・入浴中
・通勤中
・寝る前
など、日常にイメージトレーニングを取り入れてみましょう。
・正しく美しいフォームでスイングしている自分
・順調にラウンドしている自分
・ベストスコアでホールアウトした自分
などを、できるだけ細かく具体的にイメージしてみましょう。
その他のメンタルトレーニング
他にも、プロが取り入れているメンタルトレーニングには以下の項目があります。
・ヨガ
・ピラティス
・呼吸法
・瞑想
・心理学
これらは、ゴルフに限らず日常生活においても良い影響をもたらすことが期待できます。自分に合ったメンタルトレーニングを探してみてはいかがでしょうか。
メンタルと技術を鍛えて本番に強いゴルファーに!
ゴルフのメンタルトレーニングについて、詳しく解説してきました。もちろん、メンタルだけ鍛えてもゴルフは上達しません。上達には練習を積んで技術を磨くことが大前提です。
充分な練習をすることも自信になるので、メンタルの安定へとつながります。「メンタルと技術」どちらもしっかりトレーニングして本番に強いゴルファーを目指しましょう!