ゴルフで使われる用語「スライス」とは?原因と対策も紹介します!
ゴルフをプレイしている人は「スライス」という用語を聞いたことがあると思います。
「あらら、右にスライスしちゃったね」
「スライスが出ないように打てればいいよね」
「ドライバーの時だけスライスが直らないね」
このように会話の中で当たり前に使われると「スライスってどういう意味ですか?」と今さら聞きにくいことってありますよね。何となくわかったつもりで使っている人もいるかもしれませんが、もう一度スライスの意味をしっかり理解しておきましょう!この記事ではスライスの意味、スライスしてしまう原因と対策を解説します!
スライスとは?ゴルフ初心者が最も悩みやすい症状
スライスとは、ボールを打ったときに右側(利き手の方向)に飛んでいってしまう症状のことをいいます。「まっすぐ狙って打っているつもりなのに!なぜか必ず右へ飛んで行く…」初心者ならだれもがこの悩みにぶつかってしまうと言っても過言ではありません。
スライスで悩んでいる人、直らない人のことを「スライサー」とも呼ばれていて、プロから見るとゴルフを始めて半年くらいの人の約9割はスライサーだそうです。
14種類あるゴルフクラブの中でも特に「ドライバー」を使うときにスライスしてしまう人が多いです。ドライバーは他のクラブと比べて一番長いので、ボールをコントロールするのが難しいのです。ではどうしてスライスしてしまうのか、その原因を紹介していきます。
スライスには3種類あり!違いを解説
利き手側にボールが曲がってしまうことをスライスと言いますが、スライスの中でも実は3種類あります。
・ストレートスライス
・プッシュスライス
・プルスライス
まずはそれぞれの違いと原因をまとめたいと思います。自分がどのタイプのスライスなのか確認しておきましょう。
▪️ストレートスライスの特徴と原因
ストレートスライスの特徴は、一見まっすぐ飛んだように見えるのですが途中から右へ曲がってしまうスライスのことです。3種類の中でも原因は一番シンプルです。クラブがボールに当たる瞬間(インパクト)時にフェースが開いてしまっていることが問題です。体の動きや姿勢は直す必要はありませんが、一度手首の角度に気を付けてみましょう。
※フェースとはゴルフクラブの表面(フェイス)のこと。
▪️プッシュスライスの特徴と原因
プッシュスライスの特徴は、打った瞬間から右側に飛んでいってしまうスライスのことです。途中からさらに右側にカーブしてしまうためコースから大きく外れてしまうこともあります。一番厄介なスライスともいわれているので、なるべく早めに直すようにしましょう。
原因は、ストレートスライスと同様、フェースが開いてしまっていることと考えられます。姿勢や、ボールを打つ時の体重のかけ方に問題があることが多いです。体重が右側に寄っていないか自分で意識しながら打つようにした方がいいですね。
▪️プルスライスの特徴と原因
プルスライスとは打った瞬間は左側にボールが曲がり、その後右側に円を描くようにボールが飛んでいってしまうスライスのことをいいます。スライサーの中でも、このプルスライスで悩んでいる人が一番多いようです。
原因はフェースが開いていること、打つ時、上半身に力が入っていてボールとの距離が遠いことが挙げられます。対策として、スイングの軌道とフェース面を直すように意識して打つと効果的です。
スライスは誰もがしやすいもの!意識することは4つ
そもそもスライスはゴルフプレイヤーのほぼ全員が陥る悩みです。なぜスライスしてしまうのか?それは、ゴルフクラブはどうしても開きやすいという特徴(構造)があります。 フェースが開いてしまう原因は無数にあるとも言われ、人によって異なります。
しかし、その中でも以下の4つを意識するだけで、簡単に改善できる場合もあります。
1.力まないようにする
2.グリップを確認する
3.アドレス(構え)を見直す
4.3つのライン(肩・太もも・スタンス)を平行にする
それぞれ詳しく説明していきます。
①力まないようにする
初心者の人が特に多いのが、打つ時に自然と力が入ってしまうことです。練習場ではスライスせず上手く打てるのに、コースに出るとスライスしてしまう人が多いです。「どうして?いつもと同じように打ってるのに!」という人ほど無意識に力んでしまっている傾向があります。構える前に一度脱力し、肩の力を抜いて打つようにしましょう。
②グリップを確認する
グリップ(ゴルフクラブの握り方)を確認しましょう。ゴルフのグリップには3種類あります。
・スクエアグリップ
・ウィークグリップ
・フックグリップ
この中でもウィークグリップになっている人は注意が必要です。一度開いたフェースを打つ瞬間に直すのは非常に難しいです。まだゴルフを始めたばかりの人はフックグリップを意識して打つのがオススメです。
フックグリップについては以下の動画で紹介しています。
③アドレス(構え)を見直す
ボールを打つ前にアドレス(構え)見直してみましょう。気を付けるポイントは以下の3つ。
・ひざを軽く曲げる
・脚の付け根を曲げる
・腕は自然におろす
写真や動画を第三者に取ってもらうのがオススメです。自分が思っているよりもひざが曲がっていなかったり、前傾姿勢になりすぎていたり、意外と改善点が見つかります。
④3つのライン(肩・太もも・スタンス)を平行にする
アドレスの時に一度見直してほしいのが、両肩・両太もも・両足が平行になっているかです。3つのラインがバラバラになっていたり、曲がっているとボールのコントロールが上手くいきません。体全体のラインを意識して打つことでスライスが改善することがあります。
スライスに悩む人は多い!改善してスコアを伸ばそう
ゴルフを始めたばかりの人、アマチュアの人でスライスに悩んでいる人はたくさんいます。特にドライバーを使ったときのスライスは「少しでも早く改善したい!」と考えている人も多いはず。プロやコーチにチェックしてもらえる人は、アドバイスをもらうのが一番の改善策ですね。
スライスを直すための方法は細かいポイントをすべて含めるとかなり多くあります。その中でも、自分のプレイをスマホやビデオで録画して、なぜスライスしてしまうのか原因をチェックしてみるのが効果的です。その後に姿勢や握り方やスイングなどを一つずつ見直していくことをオススメします。焦らず自分のペースでトレーニングを重ねてスライスを克服していきましょう!