渋野日向子日本人42年ぶり世界のメジャー大会優勝

渋野日向子

 

皆様、先日の、全英女子オープンは見ましたでしょうか?

渋野日向子選手が日本人42年ぶりにメジャー大会に優勝しました!

ここで少し日本人選手のメジャー大会の歴史を振り返ってみたいと思います!

 

世界のメジャー大会とは

 

男子プロ
マスターズ、全英オープン、全米オープン、全米プロ
女子プロ
ANAインスピレーション、全米女子オープン、
全米女子プロゴルフ選手権(KPMG女子PGA選手権)
全英女子オープン、エビアン選手権

が世界で行われているメジャー大会です。

メジャー大会は優勝賞金が高額で男子は2億円前後、女子は8千万円前後となります!
ちなみに日本で通常の1試合での賞金は男子2千万円前後、女子は1千5百万円前後になるのでメジャー大会は桁違いの賞金が出るので世界から強豪が集まってくるのです!

 

日本人選手のメジャー大会の記録

 

先ずは、男子プロです。
日本人でメジャー4大大会でトップテン入りしたことがあるのは10人だけです。
※最高順位は松山英樹の2位タイ

松山英樹、尾崎将司、青木功、中嶋常幸、丸山茂樹、片山晋呉、伊沢利光、倉本昌弘、谷原秀人、鈴木規夫

の10人です。

女子プロ

1977年「全米女子プロゴルフ選手権」
樋口久子が優勝

岡本綾子、宮里藍、宮里美香、畑岡奈紗

そして今回の
2019年AIG全英女子オープン
渋野日向子の優勝

の6人です!

名前を見るとわかるように数々の日本のトップ選手達がチャレンジしての結果なのでいかにメジャー大会は難しいかがわかりますね。

 

日本人選手がなかなか活躍できない理由を考えてみました。

 

そもそも、4大メジャーの大会のコースと日本のコースの大きな違いは、そのコースの難易度です。例えば日本のコースでは500ヤードを越えるとまずパー5ですが、2018年PGA選手権が行われるベルーフ・カントリー・クラブでは517ヤードあるのにパー4というコースもあります。普通に一打違うのですからスコアがその分変わっても当たり前。

 

4大メジャー大会のコースに比べると日本の大会のコースは簡単すぎるのです。それに慣れてしまっているので、海外ツアーに出ると苦戦します。また芝そのものが違うという意見もあります。日本人のドライバーが飛ばないかというとそうではなく、日本のツアーで慣れてしまっていると、海外の特にメジャーになると環境的な変化に対応できないということなのでしょう!

 

あとは、ゴルフを始めたころの環境にも大きな差があります。欧米には経験豊富で優秀なレッスンコーチが沢山います。スイングの基礎を作る段階にて、その優秀なコーチに教わっているのが大きなところ。ゴルフの基礎段階が違うので、例えばしっかり基礎ができてしまってからスイングを変更したりすると、体を痛めてしまったりします。したがって最初から優秀なコーチに教わることが大事です。

 

日本のコースを攻略できるコーチはいても、4大メジャーのコースを攻略できるようなコーチは日本にはまだいないと思います。これに関しては子供のときにアメリカに武者修行に出るゴルファーなどが出てくると、次第に解決していく問題で松山、渋野選手に継ぐ選手がでるのではないのでしょうか!

 

体力的にも日本人と海外では違いがあると思います。
例えば全英オーブンなどのコースは自然そのままに作られています。またPGA選手権などは熱い中での戦いになります。このような自然との闘いに対応する体力と精神力が、日本人にはまだないといえます。

 

ゴルフは非常に体のケアが大事です。海外の選手には必ず優秀なトレーナーが専属でついています。また精神面の専属のケアスタッフがいるなど、その点についても力を入れています。

 

特に4大メジャー大会となると非常にシビアな戦いになり、そのときにそのスタッフの差が出ることに。この一打の差が積もり積もって、結果的に大きな差になります。

 

この点については最近の日本人プレーヤーも、力を入れるようになりました。したがって日本人が4大メジャー大会の上位で優勝を争うという機会も増えてくるのではないのでしょうか。

 

42年ぶりの優勝をした渋野日向子の強さは⁈

 

AIG全英女子オープンを制した渋野日向子の強さの秘密の1つは、ギャラリーを味方に付けることだと思う。女子ゴルフの応援というと、最近はごひいきの選手の応援団的なギャラリーが増えてきている。その選手のショットやパットにだけ反応し、他の選手はスルー。それも、1つの応援の形だが、渋野の方法は違う。

 

全英オープンで何度も見た光景。そのキュートな笑顔と、コース間の移動の際のギャラリーとの交流。ハイタッチや、小さな子どもを見かけると、必ず立ち止まって手を合わせたり、頭をなでたりのサービス。「プレー中に何もそこまで」と言う人もいるだろう。しかし、渋野はその行為によって、英国人を完全に自分の味方に付けてしまった。その声援を受けて、アウェイをホームに変えて自分の実力を発揮しやすくしてプレーしていたので42年ぶりのメジャー優勝になったのですね。